連携による「地旅」の創造

観光振興と町の活性化

 以前に「地旅」という言葉を使った提言をした事があったが、「地旅」の意味がよくわからないという意見が寄せられたので、今回、もう少し「地旅」について記してみる事にします。

 そもそも「地旅」とは、観光業・旅行業・旅館業などで使われる業界用語として、今までとは少し違った形の旅行スタイルを楽しんでもらうために新たに提供された言葉で、登録商標にもなっています。

 即ち、着地型旅行とも言われるような、その地域ならではの素材を盛り込んだ旅行商品(スタイル・内容・構成・・・)を基本に、その地域に根付き、地域住民の受け入れに助けられ、受け入れる人が一体となった旅の形が実現される旅行スタイルといえます。

 平たく言えば、『行政や旅行業者とともに、地域を楽しんでいる(地域貢献活動をしている)人や団体が、その地域を楽しみにやってくる人(その土地への来訪者)のために企画運営する旅』ともいえます。いわゆる従来型の観光地巡りではなく、その土地の資源や魅力を活かし、テーマや目的を持った旅のスタイルであって、地酒や地ビールのように、その土地でしか味わえない旅です。

  内容は、地元の歴史や文化などをじっくり紹介するより地域密着型の旅で、今各地では、地域の旅行業者などが中心になって「地旅」の取り組みが盛んに行われています。

■地旅の要件

ж 地域社会に貢献

ж 地域資源の保全

ж 地元産を活かした活動

ж 地域に密着したテーマ

ж 交流型のプログラムを地域住民が企画運営する 

 

発想の転換と「地旅」の商品開発

 旅行業者のほとんどは、「旅」とは、住む土地を離れて一時的に他所の場所へ行くこととして、地域の人を他県や他所の遠い観光地に連れ出す事を中心に企画する事が多かったように思える。

 ここは発想転換して、地旅にも活路を見出していくことが地域の発展にもつながり、企業としても生き残り策につながるのではないかと考えている。

 佐倉の顕在的な資源、更に潜在的な観光資源の魅力を今一度見直し、地域が一体となって、地旅としての商品開発と受け入れ態勢を整えることによって、外部に打って出る観光振興策が実現されていくのではないだろうか。

 

攻めの観光振興の推進

 どこでも見られる一般的な姿として、伝統行事や地域の観光資源の掘り起こしには熱心だが、旅行業者が持っている長年培った専門知識と協働したまちづくりの取り組みはあまり進んでいないように思う。更に、市民団体なども含めて連携して取り組む体制が確立できれば、可能性は広がると思われるが如何であろうか。

 地域の元気を増大させ、地域の魅力向上につなげる地旅を成功させるためには、まず市民が、自分の住んでいる地域の観光スポットをもっと積極的に訪れ、その良さや魅力に触れてファンになることも大切です。

 また、観光振興を言葉で謳いただ来訪者を待つだけの施策ではなく、来訪者を積極的に呼び込む宣伝努力も欠かせない要素で、そのための「ハード」・「ソフト」の整備や、市民挙げてのもてなしの心の醸成努力も大事でしょう。(終わり)

                        ≪2012年7月 福山≫

 

■本佐倉城(跡)歴史ガイド 

 □ 7名以上の団体

 □ 出発は大佐倉駅前

 □ コース・散策時間は調整可